長い本が好きです。
最近、アウトプットがメインになってきたせいか、インプットに割ける時間が不足し、大して読書をしていないため、自分の引き出しからオススメします。


『魍魎の匣』(京極夏彦)

京極好きの俺の中でも最高傑作だと思います。
読んでまず損は無い。
損したと思ったら返金してもいい。
そのくらいオススメする作品です。
ただ、これはシリーズ2作目なので、京極先生デビュー作、兼、百鬼夜行シリーズ第一弾『姑獲鳥の夏』を先に読んだ方が10倍楽しめます。
姑獲鳥の方は大したページ量が無いので、集中すれば1日で読めます。
姑獲鳥の冒頭に中禅寺と関口の会話シーンがあるんですが、ここがフィルターです。
ここが退屈に感じる人は京極ワールドは合わないですし、そこが面白く感じる人はドップリハマるでしょう。 
魍魎はサスペンス要素、ミステリー要素だけでなく、全体通してセンスの塊です。
読み終わった後、ちょっと放心状態になるでしょう。
ネタバレはしませんが、最後の中禅寺のセリフが本当に好きなんです。
「幸せになることは簡単なんだよ、関口君・・・〇〇〇〇〇〇〇〇〇さ・・・」
その後、百鬼夜行シリーズは『狂骨の夢』『鉄鼠の檻』と続き、『絡新婦の理』にたどり着きますが、絡新婦はファンの間でも魍魎とよく比較される作品です。
どっちが面白いかって。
個人的には、総合力では魍魎。シナリオ、構成だけなら絡新婦って感じです。
あのオープニングの感じ、好きなんですよね・・・
鉄鼠読み終わる頃には分量に慣れてると思うので、是非突っ走ってください。


『屍鬼』 (小野不由美)

これまたべらぼうに長いです。
原因不明の突然死に見せかけ、ド田舎の村を次々と浸食する吸血鬼。
そして繰り広げられる吸血鬼と人間の戦い。
吸血鬼側にも言い分があったりするし、中立が居るせいでややこしくなります。
背景にあるテーマが非常に好きです。
坊主はむかつきますけど。
この作品、序盤は人物紹介ばかりで話が全然動きません。
気が短い人は序盤で投げるかもしれませんが、「ひぐらし」とかの原作を楽しめた人には充分面白く読めると思います。
ちなみに、この世界観は後世の作品に大きな影響を与えていて、代表的なところだと・・・
「痛快丸太アクションギャグマンガ彼岸島」
この辺でしょうかね。
スプラッター要素が多くなってますが、ベースはほぼパクリです。
あとはゲームの「SIREN」シリーズ。
こっちもかなり屍鬼の世界観に近いですが、ギャグではないです。
ゲームとしても面白いですよ。
屍鬼に出てくる吸血鬼は、彼岸島の方がイメージ近いかもしれません。意思持ってるんで。
人間VS吸血鬼。
寄生獣のテーマとか好きだった人には刺さると思います。 


今日は2作品でしたが、
次回のオススメ更新までには、両方読めると思います。
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